花の舞

ケ・セラ・セラ

Author:maihim





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  • はな675


    1章 エホバが証人をお持ちになるのはなぜか

    エホバの証人は,エホバ神と神の王国について至る所で人々に根気強く語るということで世界的に知られています。また,あらゆる種類の反対,さらには死に面しても自分の信念を固守する人々としての評判も得ています。

    アーチボールド・コックス著,「法廷と憲法」(1987年)という本は,「20世紀の米国における宗教上の迫害の主要な犠牲者は,エホバの証人であった」と述べています。トニー・ホッジズもこう書いています。「エホバの証人は……世界中で政府から嫌がらせや迫害を受けてきた。ナチドイツでは,駆り集められ,強制収容所に送られた。第二次世界大戦中には,[ものみの塔]協会はオーストラリアとカナダで禁令下に置かれた。……現在[1970年代に],エホバの証人はアフリカでしつこい嫌がらせを受けている」―「アフリカのエホバの証人」,1985年版。

    なぜ迫害を受けるのでしょうか。伝道活動にはどんな目的がありますか。エホバの証人は本当に神から任務を委ねられているのでしょうか。それにしても,エホバはなぜ証人を,しかも不完全な人間である証人をお持ちになるのでしょうか。これらの質問に対する答えは,宇宙的な裁判事件として審理されている幾つかの論争と関係があり,その事件はかつて議論されたどの事件よりもはるかに重大なものです。エホバが証人をお持ちになる理由と,それらの証人たちが最も厳しい反対でさえも進んで耐え忍ぶ理由を理解するためには,それらの論争を調べる必要があります。

    エホバの主権が挑戦を受ける

    それらの極めて重大な論争には,エホバ神の主権,つまり至上の支配権の正当性が関係しています。この方は創造者,神,全能者であるがゆえに,宇宙主権者であられます。(創世記 17:1。出エジプト記 6:3。啓示 4:11)そのため,神は天と地のすべてのものに対する正当な支配者です。(歴代第一 29:12,脚注)しかし,神は常に愛をもって主権を行使なさいます。(エレミヤ 9:24と比較してください。)では,神は理知ある被造物に対して返礼として何を求めておられますか。それは,神を愛し,神の主権に対する感謝を示すことです。(詩編 84:10)ところが,数千年前に,エホバの正当な主権に挑戦が投げかけられました。どのように,まただれによってですか。聖書巻頭の書である創世記は,この点に光を投じています。

    創世記の記録によると,神は最初の人間夫婦アダムとエバを創造し,美しい楽園の住まいをお与えになりました。また神は二人に命令を与えてこう言われました。「園のすべての木から,あなたは満ち足りるまで食べてよい。しかし,善悪の知識の木については,あなたはそれから食べてはならない。それから食べる日にあなたは必ず死ぬからである」。(創世記 2:16,17)「善悪の知識の木」とは何でしたか。また,その木の実を食べることにはどんな意味がありましたか。

    その木は文字通りの木でしたが,神はそれを象徴的な目的のために用いられました。神がその木を「善悪の知識の木」と呼び,最初の人間夫婦にその木から食べないよう命じられたがゆえに,適切にもその木は,人間のために『善い』(神にとって快い)事柄と『悪い』(神にとって不快な)事柄を決定する神の権利を象徴しました。ですから,その木の存在は神の主権に対する人間の敬意を試みるものでした。残念ながら,最初の人間夫婦は神に背き,禁じられた実を食べました。彼らは,この簡単ではあっても深遠な,従順と感謝に関する試験に失敗しました。―創世記 3:1‐6。

    この一見小さな行為は,事実上エホバの主権に対する反逆でした。どうしてそう言えるのでしょうか。わたしたち人間がどのように造られているかを理解することは,アダムとエバが行なった事柄の意味を理解するための鍵となります。最初の人間夫婦を創造するにあたり,エホバは二人に自由意志というすばらしい贈り物をお与えになりました。そして,この贈り物を補足するものとして,エホバは知覚力と理性と判断力を含む知的能力を二人にお与えになりました。(ヘブライ 5:14)二人は知性のないロボットのようなものでも,おもに本能によって行動する動物のようなものでもありませんでした。とはいえ,二人の自由は,神の律法の規定に支配される相対的なものでした。(エレミヤ 10:23,24と比較してください。)アダムとエバは禁じられた実を食べることを選びました。そのようにして,二人は自由を誤用したのです。なぜそのようなことになったのでしょうか。

    聖書の説明によると,神の霊の被造物のうちのある者が神への敵対と反抗の道を故意に選びました。後にサタンとして知られるようになったこの者はエデンの蛇を通して語り,エバを,そして彼女を通してアダムを神の主権に対する服従から逸脱させました。(啓示 12:9)その木から食べることにより,アダムとエバは神の判断よりも自分たちの判断を優先させ,善悪を自分たちで判断したいという願望を示しました。―創世記 3:22。

    このようにして,エホバには人類を支配する権利があるか,エホバは臣民の最善の益のために主権を行使しているか,という論争が提起されました。この論争は,「あなた方は園のすべての木からは食べてはならない,と神が言われたのは本当ですか」という,エバに対する蛇の言葉にはっきりと表われています。この言葉には,神が不当にも女とその夫に良いものを与えずにいるという含みがありました。―創世記 3:1。

    エデンでの反逆は,人間は試みのもとで神に対する忠実を保てるかという,もう一つの論争も提起しました。この関連した論争は2,400年後に,忠実なヨブに関して明らかにされました。蛇の背後にいた“声の主”であるサタンは公然とエホバに挑戦して,「ヨブはただいたずらに神を恐れたのでしょうか」と言い,次のような非難の言葉を述べました。「あなたが,彼とその家と彼の持っているすべてのものとの周りにくまなく垣を巡らされたではありませんか。彼の手の業をあなたは祝福されたので,その畜類は地にふえ広がりました」。こうしてサタンは,ヨブの廉直さは利己心を動機とするものであるとほのめかしました。そして,さらに,「皮のためには皮をもってしますので,人は自分の魂のためなら,持っているすべてのものを与えます」と非難の言葉を述べました。エホバが言われたとおり,『地上にはヨブのような人はひとりもいなかった』ので,実際のところサタンは,神のどんな僕でも神に背かせることができると主張していたのです。(ヨブ 1:8‐11; 2:4)このようにして,神の僕すべては,神の主権に対する忠誠と忠節に関して間接的に挑戦を受けました。

    これらの論争は,提起されたからには決着がつけられねばなりません。これまでに約6,000年が経過し,人間による統治がみじめにも失敗していることは,人間には神の主権が必要であることを明らかに示しています。しかし,人間は神の主権を望んでいますか。エホバの義にかなった主権に対する心からの認識を実証しようとする人がいるでしょうか。確かにいます。エホバはご自分の証人たちを持っておられるのです。しかし,その証人たちの証言について考える前に,まず,証人となることの意味について調べてみましょう。

    証人となることは何を意味するか

    「証人」と訳されている原語は,エホバの側の証人となることが何を意味するかについて洞察を与えてくれます。ヘブライ語聖書の場合,「証人」と訳されている名詞(エードゥ)は,「戻る」または「繰り返す,再び行なう」という意味の動詞(アウードゥ)から派生しています。この名詞(エードゥ)に関して「旧約聖書の神学用語集」は,「証人とは,繰り返しによって断固として自分の証言を確証する人のことである。この語[エードゥ]は法廷用語としてよく用いられる」と述べています。さらに,「英語読者のためのヘブライ語総合語源辞典」は,「[アウードゥという動詞の]本来の意味は,『彼は繰り返し,力強く言った』ということであろう」と述べています。

    クリスチャン聖書の場合,「証人」と訳されているギリシャ語(マルテュス)と「証しをする」と訳されているギリシャ語(マルテュレオー)にも法律上の意味合いがありましたが,これらの語はやがてもっと広い意味を持つようになりました。「新約聖書神学辞典」によると,「証言という概念は,確かめ得る事実に関する証言という意味と,真実に関する証言,すなわち確信の公表や告白という意味の両方で」用いられています。ですから,証人は個人的に直接知っている事柄に基づいて事実を述べるか,あるいは自分が確信している見解や真実をふれ告げるのです。

    1世紀のクリスチャンの忠実な歩みにより,「証人」という語は,さらに一歩進んだ意味を帯びるようになりました。それら初期クリスチャンの多くは,迫害に遭っても,死に直面しても証言しました。(使徒 22:20。啓示 2:13)その結果,西暦2世紀ごろまでに,証人に相当するギリシャ語(マルテュス,この語から“殉教者<マーター>”という語も派生した)は,「自らの証言や告白の重大さを死によって確証する」ことをいとわない人々に当てはまる意味を帯びるようになりました。彼らは命を失ったゆえに証人と呼ばれたのではありません。忠節な証人であったゆえに命を失ったのです。

    では,初期のエホバの証人はどんな人たちだったのでしょうか。言葉と生き方によって「繰り返し,力強く」,エホバが正当かつふさわしい主権者であられることを喜んでふれ告げたのはどんな人たちでしたか。死に至るまでも喜んで神への忠誠を保ったのはどんな人たちでしたか。

    初期のエホバの証人たち

    使徒パウロは,「(わたしたちは)これほど大勢の,雲[ギリシャ語,ネフォス,雲の塊を意味する]のような証人たちに囲まれている」と述べました。(ヘブライ 12:1)この証人たちの“雲の塊”は,エデンで神の主権に対する反逆が生じた後に,まもなく形成され始めました。

    ヘブライ 11章4節でパウロは,アベルを最初のエホバの証人として示し,こう述べています。「信仰によって,アベルはカインよりさらに価値のある犠牲を神にささげ,その信仰によって義なる者と証しされました。神が彼の供え物について証しされたのです。またそれによって,彼は死んだとはいえなお語っているのです」。アベルはエホバの側の証人としてどのように仕えたのでしょうか。その答えの鍵は,アベルの犠牲がなぜカインの犠牲より「さらに価値のある」ものとなったかという点にあります。

    簡単に言うと,アベルは正しい動機をもって正しい捧げ物をささげ,その動機を正しい業によって裏づけました。アベルは供え物として,自分の羊の群れの初子の命を表わす血の犠牲をささげましたが,カインは命のない作物をささげました。(創世記 4:3,4)アベルの捧げ物は信仰という動機づけによって受け入れられるものとなりましたが,カインの犠牲にはそれが欠けていました。カインは自分の崇拝を改める必要がありました。しかし,カインはそうするどころか,神の諭しと警告を退けて忠実なアベルを殺すことにより,悪い心の態度を表わしました。―創世記 4:6‐8。ヨハネ第一 3:11,12。

    アベルは両親に欠けていた信仰を示しました。アベルは忠実な歩みにより,エホバの主権が義にかなったふさわしいものであるという確信を公にしました。100年ほどの生涯を通じて,人間が死によって自分の証言を確証するほどにまで神に対して忠実を保てることを実証しました。そして,将来の世代のために彼の殉教に関する霊感による記録が聖書中に保存されたので,アベルの血は『語り』続けているのです。

    アベルの死から5世紀ほど後に,エノクが善悪に関するエホバの規準と調和した歩みを追い求め,「神と共に歩み」始めました。(創世記 5:24)その時までには,神の主権を退けた結果として,人類の間に不敬虔な慣行が急増していました。エノクは最高主権者が不敬虔な者たちに対して行動されることを確信しており,神の霊に動かされて,それらの者たちの将来の滅びをふれ告げました。(ユダ 14,15)エノクは死に至るまでもずっと忠実な証人でした。神はエノクを「取られ」て,彼が敵の手にかかって非業の死を遂げずにすむようにされた,と考えられるからです。(ヘブライ 11:5)それで,キリスト教以前の時代の「大勢の,雲のような証人たち」の大きくなってゆくリストにエノクの名を加えることができました。

    不敬虔な霊は引き続き人間の営みに広がってゆきました。エノクの死の約70年後に生まれたノアの生涯中に,み使いである神の子らが明らかに物質の体を着けて人間の形を取り,地上に来て,魅力的な女たちと同棲しました。生まれた子供たちはネフィリムとして知られた巨人でした。(創世記 6:1‐4)霊の被造物と人間とのこの不自然な結合,およびこうして生まれた混血人種はどんな結果をもたらしたでしょうか。霊感を受けた記録はこう答えています。「そのためエホバは,人の悪が地にあふれ,その心の考えのすべての傾向が終始ただ悪に向かうのをご覧になった。それで,神が地をご覧になると,見よ,それは損なわれていた。肉なるものがみな地でその道を損なっていたからである」。(創世記 6:5,12)神の足台である地が「暴虐で満ちて」いたとは何と嘆かわしいことでしょう。―創世記 6:13。イザヤ 66:1。

    それとは対照的に,「ノアは義にかなった人」,「同時代の人々の中にあってとがのない者となった」人物でした。(創世記 6:9)ノアは『まさに神から命じられたとおりに』することにより,神の主権に対する服従を実証しました。(創世記 6:22)彼は信仰のうちに行動し,「自分の家の者たちを救うために箱船を建造しました」。(ヘブライ 11:7)しかしノアは単なる建造者ではありませんでした。「義の伝道者[または告知者]」として,来たるべき滅びについて警告したのです。(ペテロ第二 2:5)しかし,ノアが大胆に証言したにもかかわらず,当時の邪悪な世代は「洪水が来て彼らすべてを流し去るまで注意しませんでした」。―マタイ 24:37‐39。

    ノアの時代の後,エホバは大洪水後の族長たちの中に証人たちを持っておられました。アブラハム,イサク,ヤコブ,ヨセフはキリスト教以前の雲のような証人たちの初めのほうに挙げられる人々です。(ヘブライ 11:8‐22; 12:1)彼らは忠誠を保つことによって,エホバの主権を支持していることを実証しました。(創世記 18:18,19)そのようにして彼らはエホバのみ名を神聖なものとすることに貢献しました。彼らは地上のいずれかの王国に安全を求めるよりも,むしろ信仰のうちに『神が建設者また造り主であられる,真の土台を持つ都市を待ち望み』,「自分たちがその土地ではよそからの者,また一時的居留者であることを公に宣明しました」。(ヘブライ 11:10,13)彼らは自分たちの支配者としてエホバを受け入れ,神の正当な主権の表現である約束の天の王国に希望をかけたのです。

    西暦前16世紀,アブラハムの子孫はエジプトの束縛からの救出を必要とする奴隷になっていました。モーセとその兄弟アロンが“神々の戦い”における主要な人物となったのはその時のことです。二人はファラオの前に出て,『わたしの民を去らせよ』というエホバの最後通牒を突き付けました。しかし高慢なファラオは心をかたくなにしました。奴隷労働者としての大勢の国民を失いたくなかったのです。彼はこう答えました。「エホバが何者だというので,わたしはその声に従ってイスラエルを去らせなければいけないのか。わたしはエホバなど知らない。まして,イスラエルを去らせるようなことはしない」。(出エジプト記 5:1,2)ファラオ自身,生きた神であると信じられていましたが,彼はそのような尊大な返事により,エホバの神性を認めることを拒みました。

    神性に関する論争が提起されていたので,今やエホバはご自分が真の神であることを証明し始められます。ファラオはエホバの力に挑み,魔術を行なう祭司たちを通して,エジプトの神々の結束した力を呼び出しました。しかし,エホバは,地の諸要素や生き物に対するご自分の支配権と,エジプトの神々に対するご自分の至上性を実証するために十の災厄を送り,その各々をモーセとアロンが告げ知らせました。(出エジプト記 9:13‐16; 12:12)十番目の災厄の後に,エホバは「強いみ手」によってイスラエルをエジプトから連れ出されました。―出エジプト記 13:9。

    一度ならず何度もファラオの前に出るには,「すべての人の中でとりわけ柔和な人物」であったモーセにとって多大の勇気と信仰が必要でした。(民数記 12:3)しかしモーセは,ファラオに伝えるようエホバから命じられた音信に決して手加減を加えませんでした。死の脅しでさえ,モーセの証言を沈黙させることはできなかったのです。(出エジプト記 10:28,29。ヘブライ 11:27)モーセは,証人という語の真の意味での証人でした。エホバの神性について「繰り返し,力強く」証言したのです。

    そのように西暦前1513年にエジプトから救出された後,モーセは創世記を書きました。こうして,新しい時代,つまり聖書の書き記される時代が始まりました。モーセはヨブ記を書いたと思われます。ですからモーセは,神とサタンの間の論争についてある程度の認識を持っていました。しかし聖書の筆記が進むにつれ,神の主権と人間の忠誠に関する論争がはっきりと書き記されることになりました。こうして,関係者すべてがかかわる大論争についての十分な知識が得られるようになったのです。一方,エホバは西暦前1513年に,証人たちから成る国民を生み出すための基礎を据えられました。

    証人たちから成る国民

    イスラエル人がエジプトを出て3か月目に,エホバは彼らをご自分との独占的な契約関係に導き入れて「特別な所有物」とされました。(出エジプト記 19:5,6)神はモーセを通してイスラエル人を一つの国民として扱い,国家の憲法としての律法契約に基づく神権的な統治機関をお与えになりました。(イザヤ 33:22)彼らは,主権者なる主としてのエホバを代表するために組織された,エホバの選ばれた民でした。

    しかし,その後の何世紀かの間,その国民は常にエホバの主権を認めていたわけではありません。約束の地に定住するようになった後,時々イスラエルは諸国民の悪霊的な神々の崇拝へとそれてゆきました。彼らが正当な主権者としてのエホバに従わなかったので,エホバは彼らが強奪に遭うことを許されました。そのため,諸国民の神々はエホバよりも強いかのように見えました。(イザヤ 42:18‐25)しかし,西暦前8世紀にエホバは,その間違った印象を正して,真の神はだれかという問題を解決するため,公然と諸国民の神々に挑戦なさいました。

    エホバは預言者イザヤを通して挑戦を投げかけ,こう言われました。「彼ら[諸国民の神々]のうちにこのこと[預言]を[正確に]告げ得る者がだれかいるか。また,彼らは最初のことでさえ[つまり,物事を事前に]わたしたちに聞かせることができるか。[神々としての]彼らにその証人を出させ,彼らが義と宣せられるようにしてみよ。また,彼ら[諸国の民]に聞かせて,『それは真実だ!』と言わせてみよ」。(イザヤ 43:9)そうです,諸国民の神々に証人を出させるのです。それは,自分たちの神の預言に関して「それは真実だ!」と証言できる証人たちです。もっとも,そのような神々の中には,自らの神性に関する真の証人を出せる者はひとりもいません。

    エホバはイスラエルに対し,真の神はだれかという問題を解決する彼らの責任を明らかにし,こう言われました。「あなた方はわたしの証人である。……すなわち,わたしが選んだわたしの僕である。それはあなた方が知って,わたしに信仰を抱くためであり,わたしが同じ者であることを理解するためである。わたしの前に形造られた神はなく,わたしの後にもやはりいなかった。わたしが―わたしがエホバであり,わたしのほかに救う者はいない。あなた方のうちにほかの神がいなかったときに,わたし自ら告げ知らせ,救いを施し,それを聞かせた。それで,あなた方はわたしの証人である……そして,わたしは神である」―イザヤ 43:10‐12。

    それで,エホバの民イスラエルは証人たちから成る国民を構成していました。彼らはエホバの正当でふさわしい主権を断固として確証することができました。過去の経験に基づき,エホバがご自分の民の偉大な救出者であり,真の預言の神であられることを確信を持ってふれ告げることができたのです。

    メシアに関する証言

    それらキリスト教以前の“雲の塊”のような証人たちのおびただしい証言にもかかわらず,論争のうちの神にかかわる面は完全に解決してはいませんでした。なぜそう言えるのでしょうか。なぜなら,人間はエホバの支配権を必要としており,自力ではうまく支配できないことがはっきりと実証された後,エホバ神はご自身の定めの時に,ご自分の正当な権威を尊重しようとしない人々全員に裁きを執行しなければならないからです。さらに,提起された論争は人間の領域をはるかに超える範囲に及んでいます。エデンでひとりのみ使いが反逆したため,神の主権に対する忠誠の問題は神の天的な被造物にも及び,彼らを巻き込みました。それでエホバは,ひとりの霊の子が地に来ることを意図されました。サタンはこの地上で,その霊の子を試練に遭わせる十分の機会を得ることになりました。その霊の子には,どんな試練を受けても神に忠実を保つ者がいるかという問題を完全な仕方で解決する機会が与えられるのです。この神のみ子はこうして忠節を実証することにより,エホバの偉大な立証者,つまり,邪悪な者を滅ぼして地に関する神の最初の目的を完全に成し遂げる者としての権限を与えられることになります。

    しかし,この者はどのように見分けられるのでしょうか。エデンでエホバは,「胤」が蛇のような敵対者の頭を砕いて神の主権を立証するという約束をなさいました。(創世記 3:15)エホバはヘブライ人の預言者たちを通して,メシアなる「胤」について多くの詳細な点を―その背景や活動,そして登場する時までも―説明されました。―創世記 12:1‐3; 22:15‐18; 49:10。サムエル第二 7:12‐16。イザヤ 7:14。ダニエル 9:24‐27。ミカ 5:2。

    西暦前5世紀の中ごろまでにはヘブライ語聖書が完成したため,預言はきちんと記録され,預言を成就するメシアの出現を待っていました。このメシアなる証人は実際には神の最大の証人です。その証人の証言については次の章で考慮します。

    [脚注]

    例えば,1世紀のクリスチャンの中には,直接知っている事柄に基づき,イエスに関する歴史上の事実―その生涯と死と復活―について証しできる人たちがいました。(使徒 1:21,22; 10:40,41)しかし,後にイエスに信仰を抱くようになった人々は,イエスの生涯と死と復活の意義を他の人にふれ告げることにより,証しを行なうことができました。―使徒 22:15。

    [11ページの拡大文]

    人間はエホバの主権から益を得ることを選べるが,まずその主権について聞かなければならない

    [13ページの拡大文]

    アベルは最初のエホバの証人だった

    [14ページの拡大文]

    エノクは不敬虔な者たちに対する神の裁きについて証しをした

    [17ページの拡大文]

    エホバは一つの国民全体に,神の証人としての責任を明らかにされた

    [18ページの拡大文]

    「あなた方はわたしの証人である。……そして,わたしは神である」

    [10ページの図版]

    エデンでの出来事により,エホバの主権は正当か,被造物はエホバに忠実を保つかという重要な論争が提起された

    [15ページの図版]

    神が世を大洪水で滅ぼされる前に,ノアは義の伝道者だった

    [16,17ページの図版]

    モーセとアロンはエホバの神性についてファラオに力強く証言した



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2008/02/20/ 20:20 エホバの証人―神の王国をふれ告げる人 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP  

  • はな674


    第1部 「あなた方はわたしの証人である」とエホバは言われる

    エホバが証人をお持ちになるのはなぜですか。証人とはだれのことでしょうか。この第1部(1章から9章)では,古代から現代までエホバがどのように証人たちをお用いになったかを簡潔に振り返ります。

    続く各部は,そうした歴史の特定の面を深く掘り下げて論じています。



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2008/02/20/ 20:13 エホバの証人―神の王国をふれ告げる人 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP  

  • はな673


    エホバの証人―神の王国をふれ告げる人々

    序文

    エホバの証人は広く知られている人々です。彼らの伝道や崇拝方法は,世界中の国民や人種に浸透しており,年齢を問わず,また経済水準や教育水準の別を問わず,様々な人々に受け入れられています。彼らが神の王国をふれ告げる者として示す熱意は,彼らを批判する人たちにさえ感銘を与えてきました。エホバの証人ではなくても,互いに対する証人たちの愛に心を動かされ,証人たちのように行動する人がもっと大勢いればよいと考える人々もいます。

    とはいえ,『実際のところ,エホバの証人とはどんな人たちなのだろう』と考える人はいまだに大勢います。エホバの証人について書いた人もいますが,その内容は必ずしも公平なものではありません。そのような人たちはすべての事実を知らなかったのかもしれません。エホバの証人の現代の歴史を一番よく知っているのは,確かに証人たち自身です。本書の編集陣は客観的に物事を見,ありのままの歴史を呈示するよう心がけました。終わりの日に関する聖書の予告を知っているすべての人にとって,聖書の言葉をいちずに信じて宣べ伝える人々に関するこの歴史は,特に啓発的なものとなるに違いありません。



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2008/02/20/ 20:08 エホバの証人―神の王国をふれ告げる人 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP  

  • 聖書 創世記 10章

    10 そして,これがノアの子,セム,ハム,ヤペテの歴史である。

    さて,大洪水ののち彼らに子が生まれるようになった。2 ヤペテの子らは,ゴメル,マゴグ,マダイ,ヤワン,トバル,メシェク,ティラスであった。

    3 そして,ゴメルの子らは,アシュケナズ,リファト,トガルマであった。

    4 また,ヤワンの子らは,エリシャとタルシシュ,キッテムとドダニムであった。

    5 これらから,諸国の島々の民が,各々その国語にしたがい,種族にしたがい,国民ごとにそれぞれの土地に広がった。

    6 そして,ハムの子らは,クシュ,ミツライム,プト,カナンであった。

    7 そして,クシュの子らは,セバ,ハビラ,サブタ,ラアマ,サブテカであった。

    そして,ラアマの子はシェバとデダンであった。

    8 そして,クシュはニムロデの父となった。彼は地上で最初に力のある者となった。9 彼はエホバに敵対する力ある狩人として現われた。それゆえに,「エホバに敵対する力ある狩人ニムロデのようだ」という言い習わしがある。10 そして,彼の王国の始まりは,シナルの地のバベル,エレク,アッカド,カルネであった。11 その地から彼はアッシリアに出て行って,ニネベ,レホボト・イル,カラハ,12 そしてニネベとカラハとの間のレセンの建設に取りかかった。これが大きな都市である。

    13 そして,ミツライムは,ルディム,アナミム,レハビム,ナフトヒム,14 パトルシム,カスルヒム(この中からフィリスティア人が出た),カフトリムの父となった。

    15 そして,カナンは,その長子シドン,ヘト,16 またエブス人,アモリ人,ギルガシ人,17 ヒビ人,アルキ人,シニ人,18 アルワド人,ツェマル人,ハマト人の父となった。後にカナン人の諸種族は分散した。19 それで,カナン人の境界は,シドンから,ガザに近いゲラルまで,[また]ソドム,ゴモラ,アドマ,そしてラシャに近いツェボイイムまでとなった。20 これらが,その種族にしたがい,国語にしたがい,その土地により,国民ごとに[示した]ハムの子らである。

    21 そして,エベルのすべての子らの父祖であり,一番年長のヤペテの兄弟であるセムにも子孫が生まれた。22 セムの子は,エラム,アシュル,アルパクシャド,ルド,アラムであった。

    23 そして,アラムの子らは,ウツ,フル,ゲテル,マシュであった。

    24 そして,アルパクシャドはシェラハの父となり,シェラハはエベルの父となった。

    25 そしてエベルには二人の子が生まれた。一方の名はペレグといったが,それは彼の時代に地が分けられたからであった。その兄弟の名はヨクタンといった。

    26 そして,ヨクタンは,アルモダド,シェレフ,ハツァルマベト,エラハ,27 ハドラム,ウザル,ディクラ,28 オバル,アビマエル,シェバ,29 オフィル,ハビラ,ヨバブの父となった。これらは皆ヨクタンの子であった。

    30 そして,彼らの居住地は,メシャから,東方の山地のセファルにまで及んだ。

    31 これらが,その種族にしたがい,国語にしたがい,その土地により,国民にしたがって[示した]セムの子らである。

    32 これらが,その家筋にしたがい,その国民によって[示した],ノアの子らの諸族であり,これらから大洪水後に諸国民が地に広がった。

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  • 聖書 創世記 9章

    9 次いで神はノアとその息子たちを祝福してこう言われた。「子を生んで多くなり,地に満ちよ。2 そして,あなた方に対する恐れ,またあなた方に対するおののきは,地のあらゆる生き物と天のあらゆる飛ぶ生き物,地面を動くあらゆるもの,また海のすべての魚に引き続きとどまるであろう。それらは今あなた方の手に与えられる。3 生きている動く生き物はすべてあなた方のための食物としてよい。緑の草木の場合のように,わたしはそれを皆あなた方に確かに与える。4 ただし,その魂つまりその血を伴う肉を食べてはならない。5 さらにわたしは,あなた方の魂の血の返済を求める。すべての生き物の手からわたしはその返済を求める。人の手から,その兄弟である各人の手から,わたしは人の魂の返済を求める。6 だれでも人の血を流す者は,人によって自分の血を流される。神は自分の像に人を造ったからである。7 そしてあなた方は,子を生んで多くなり,地に群がってそこに多くなれ」。

    8 さらに神はノアおよび共にいるその息子たちにこう言われた。9 「そしてわたしはいま,あなた方およびあなた方の後の子孫に対してわたしの契約を立てる。10 また,あなた方と共にいるすべての生きた魂に対しても。鳥,獣,あなた方と共にいる地のすべての生き物,箱船を出るすべてのものから地のあらゆる生き物にいたるまで。11 まことにわたしはあなた方に対して自分の契約を立てる。すなわち,もはやすべての肉なるものが大洪水の水によって断たれることはない。もはや大洪水が起きて地を滅ぼすことはない」。

    12 加えて神はこう言われた。「これは,わたしとあなた方およびあなた方と共にいるあらゆる生きた魂との間に,わたしが代々定めのない時に至るまで与える契約のしるしである。13 わたしの虹を,わたしは雲の中に確かに与える。それはわたしと地との間の契約のしるしとなるのである。14 そして,わたしが地の上に雲を起こすと,そのとき虹が必ず雲の中に現われるようになるであろう。15 そしてわたしは必ず,わたしとあなた方およびすべての肉なるもののうちのあらゆる生きた魂との間の自分の契約を思い出す。もはや水が大洪水となってすべての肉なるものを滅ぼすことはない。16 それで,虹が雲の中に生じることになる。わたしは必ずそれを見て,神と地にいるすべての肉なるもののうちのあらゆる生きた魂との間の,定めのない時に至る契約を思い出すであろう」。

    17 そして神は繰り返してノアに言われた,「これは,わたしと地にいるすべての肉なるものとの間にわたしが確かに立てる契約のしるしである」。

    18 そして,箱船から出たノアの息子たちはセム,ハム,ヤペテであった。ハムは後にカナンの父となった。19 これら三人がノアの息子たちであり,これらから全地の民が広がった。

    20 さて,ノアは農夫として暮らし始め,ぶどう園を設けるようになった。21 そして彼はぶどう酒を飲みはじめてそれに酔い,そのために自分の天幕の中で身をあらわにした。22 後にカナンの父ハムは自分の父の裸を見,外にいる自分の二人の兄弟にそのことを告げに行った。23 そこでセムとヤペテはマントを取り,それを自分たち二人の肩に掛けて後ろ向きに入って行った。こうしてふたりは父の裸を覆ったが,そのさい顔は背けたままで父の裸を見なかった。

    24 ついにノアはぶどう酒[の酔い]から覚め,一番年下の子が自分に対して行なったことについて知った。25 そこで彼は言った,

    「カナンはのろわれよ。
    自分の兄弟たちに対する最も卑しい奴隷となれ」。

    26 加えて彼はこう言った。
    「セムの神エホバがほめたたえられるように。
    カナンは彼に対する奴隷となれ。

    27 神がヤペテに広やかな所をお与えになるように。
    彼はセムの天幕に宿るように。
    カナンは彼に対しても奴隷となれ」。

    28 そしてノアは大洪水ののち三百五十年生きつづけた。29 それで,ノアの日数は全部で九百五十年となり,こうして彼は死んだ。

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  • 聖書 創世記 8章

    8 そののち神はノアおよび彼と共に箱船の中にいるすべての野獣とすべての家畜を思い起こされた。そして神が地の上に風を過ぎ行かせると,水は収まりはじめた。2 そして水の深みの泉と天の水門とはふさがれ,それによって天からの豪雨はとどめられた。3 そして水は地から退きはじめ,しだいに退いていった。百五十日の終わりに水は少なくなっていた。4 そして第七の月,その月の十七日に箱船はアララトの山にとどまった。5 そして第十の月になるまで水はしだいに減っていった。第十の月,その月の一日に山々の頂が現われた。

    6 それから四十日の終わりになって,ノアは自分の造った箱船の窓を開けた。7 そののち一羽の渡りがらすを放ったが,それはずっと外を飛びつづけて,水が地から乾くまで行ったり来たりしていた。

    8 後に彼は,水が地の表から引いたかどうかを見るために,一羽のはとを自分のところから放った。9 だが,はとはその足の裏をとどめる所をどこにも見いだせなかった。こうして水がまだ全地の表にあったため,それは彼のところへ,箱船の中へ戻って来た。そこで彼は手を出してそれを捕まえ,自分のところへ,箱船の中へ入れた。10 そして彼はさらにあと七日待ってから,もう一度そのはとを箱船から放った。11 その後,はとは夕方ごろに彼のところへやって来たが,見よ,むしり取ったばかりのオリーブの葉がそのくちばしにあった。それでノアは,水が地から引いたことを知った。12 そこで彼はさらにあと七日待った。それからそのはとを放ったが,それはもはや彼のところへ再び戻っては来なかった。

    13 さて,第六百一年,第一の月,その月の一日に水は地からはけていた。そこでノアが箱船の覆いを取りのけて見ると,いま,地の表は[水が]はけて乾いていた。14 そして第二の月,その月の二十七日に,地はすっかり乾いていた。

    15 そこで神はノアに話してこう言われた。16 「あなたは,そしてあなたの妻,息子たち,息子たちの妻も共に,箱船から出なさい。17 あなたと共にいるあらゆる肉なるあらゆる生き物を,飛ぶ生き物も,獣も,地の上を動くすべての動く生き物も,あなたと一緒に携え出しなさい。それらは地に群れ,子を生んで地に多くならなければならない」。

    18 そこでノアは外に出,彼の息子たち,妻,息子たちの妻も共に[出た]。19 あらゆる生き物,あらゆる動く生き物とあらゆる飛ぶ生き物,すべて地の上を動くものは,その種族にしたがって箱船から出た。20 それからノアはエホバのために祭壇を築き,すべての清い獣とすべての清い飛ぶ生き物の中から幾らかを取って,祭壇の上で焼燔の捧げ物をささげはじめた。21 それでエホバは安らぎの香りをかぎはじめられた。そしてエホバはその心にこう言われた。「二度と再びわたしは人のゆえに地の上に災いを呼び求めることはしない。人の心の傾向はその年若い時から悪いからである。二度と再びわたしは自分が行なったとおりにあらゆる生き物を撃つことはない。22 地の存続するかぎり,種まきと収穫,寒さと暑さ,夏と冬,昼と夜は決してやむことはないのである」。

2008/02/20/ 20:00 聖書 創世記 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP  

  • 聖書 創世記 7章

    7 その後エホバはノアにこう言われた。「あなたとあなたの家の者たちはみな箱船に入りなさい。あなたがこの世代にあってわたしの前に義なる者であることを,わたしは見たからである。2 あなたは,あらゆる清い獣の中から七匹ずつ,雄とそのつがいの雌を自分のもとに取らねばならない。そして,あらゆる清くない獣の中からはただ二匹ずつ,雄とそのつがいの雌を[取るように]。3 また,天の飛ぶ生き物の中からも七匹ずつ,雄と雌を[取って],全地の表に子孫を生き長らえさせるように。4 あと七日のうちに,わたしは四十日四十夜地に雨を降らせるからである。わたしは自分の造った,存在しているすべてのものを地の表からぬぐい去る」。5 それでノアはすべてエホバから命じられたとおりにしていった。

    6 そして,ノアは六百歳であったが,そのとき地に大洪水が起きた。7 それでノア,そして彼の息子たち,妻,また息子たちの妻が彼と共に大洪水の水に先立って箱船に入った。8 あらゆる清い獣,あらゆる清くない獣,また飛ぶ生き物と地面を動くあらゆるものの中から,9 二匹ずつ,雄と雌がノアのところへ,箱船の中へ入った。神がノアに命じたとおりとなった。10 それから七日後,大洪水の水が地に臨んだ。

    11 ノアの生涯の六百年目,第二の月,その月の十七日,その日に広大な水の深みのすべての泉が破られ,天の水門が開かれた。12 そして,地に注ぐ豪雨は四十日四十夜続いた。13 まさにその日,ノア,そしてノアの息子たちセム,ハム,ヤペテ,またノアの妻と息子たちの三人の妻が彼と共に箱船に入った。14 彼ら,そしてあらゆる野獣がその種類にしたがい,あらゆる家畜がその種類にしたがい,地の上を動くあらゆる動く生き物がその種類にしたがい,あらゆる飛ぶ生き物がその種類にしたがい,あらゆる鳥,翼のあるあらゆる生き物が[入った]。15 こうして,その内に命の力が活動しているあらゆる肉なるものの中から二匹ずつがノアのところへ,箱船の中へ入って行った。16 そして,入って行くもの,すなわちあらゆる肉なるものの雄と雌は,神が彼に命じたとおりに中に入った。そののちエホバは彼の後ろの戸を閉じられた。

    17 そして大洪水は地の上に四十日続いた。水は増えていって箱船を持ち上げるようになり,それは地より高いところに浮かんだ。18 そして,水はみなぎって地の上に大いに増えつづけたが,箱船は水の表を動いて行った。19 そして,水は地に大いにみなぎって,全天下の高い山々がことごとく覆われるようになった。20 水はそれらの上十五キュビトにまでみなぎり,山々は覆われた。

    21 そのため,地の上を動くすべての肉なるものは,飛ぶ生き物も,家畜も,野獣も,地の上に群れなすすべての群れも,そして人もみな息絶えた。22 その鼻孔に命の力の息が活動していたすべてのもの,すなわち乾いた地面にいたすべてのものが死んだ。23 こうして[神]は,地の表に存在していたすべてのものを,人から獣,動く生き物,天の飛ぶ生き物にいたるまでぬぐい去られ,それらは地からぬぐい去られた。ただノア,および彼と共に箱船の中にいたものだけがそのまま生き残った。24 そして,水は百五十日のあいだ地にみなぎっていた。

2008/02/20/ 19:59 聖書 創世記 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP  

  • 聖書 創世記 6章

    6 さて,人が地の表に増え始め,彼らに娘たちが生まれると,2 そのとき[まことの]神の子らは人の娘たちを見,その器量の良いことに気づくようになった。そして彼らは自分たちのために妻を,すべて自分の選ぶところの者をめとっていった。3 その後エホバはこう言われた。「わたしの霊が人に対していつまでも定めなく働くことはない。彼はやはり肉であるからだ。したがってその日数は百二十年となる」。

    4 その時代,またその後にも,ネフィリムが地にいた。それは[まことの]神の子らが人の娘たちと関係を持ちつづけ,その[娘]たちが彼らに子を産んだころで,それらは昔の力ある者たち,名ある人々であった。

    5 そのためエホバは,人の悪が地にあふれ,その心の考えのすべての傾向が終始ただ悪に向かうのをご覧になった。6 そしてエホバは,地に人を造ったことで悔やみ,その心に痛みを覚えられた。7 それでエホバはこう言われた。「わたしは,自分が創造した人を地の表からぬぐい去ろう。人から,家畜,動く生き物,天の飛ぶ生き物にいたるまで。わたしはこれらを造ったことでまさに悔やむからである」。8 しかし,ノアはエホバの目に恵みを得た。

    9 これがノアの歴史である。

    ノアは義にかなった人であり,同時代の人々の中にあってとがのない者となった。ノアは[まことの]神と共に歩んだ。10 やがてノアは三人の子,セム,ハム,ヤペテの父となった。11 そして,地は[まことの]神の前に損なわれ,地は暴虐で満ちるようになった。12 それで,神が地をご覧になると,見よ,それは損なわれていた。肉なるものがみな地でその道を損なっていたからである。

    13 そののち神はノアにこう言われた。「すべての肉なるものの終わりがわたしの前に到来した。彼らのゆえに地は暴虐で満ちているからである。いま,わたしは彼らを地と共に滅びに至らせる。14 あなた自身のために,やに質の木の材で箱船を造りなさい。その箱船の中には仕切り室を造る。それを内側も外側もタールで覆わねばならない。15 そして,あなたはそれをこのように造る。すなわち,箱船の長さは三百キュビト,その幅は五十キュビト,その高さは三十キュビト。16 あなたはその箱船のためにツォハル[屋根,もしくは窓]を造り,それを上方,一キュビトに仕上げ,また箱船の入口をその側面に付ける。あなたはそれに下の[階]と二[階]と三[階]を造る。

    17 「そして,わたしはいま,地に大洪水をもたらして,その内に命の力が活動しているすべての肉なるものを天の下から滅ぼし去ろうとしている。地にあるものはすべて息絶えるであろう。18 そしてわたしはあなたに対して自分の契約を固く立てる。あなたは箱船に入らねばならない。あなたも,またあなたの息子たち,妻,息子たちの妻もあなたと共に。19 そして,あらゆる肉なるあらゆる生き物のうち,それぞれ二匹ずつを箱船の中へ携え入れ,それをあなたと共に生き長らえさせるように。それらは雄と雌である。20 飛ぶ生き物のうちからその種類にしたがい,家畜のうちからその種類にしたがい,地面のあらゆる動く生き物のうちからその種類にしたがって,それぞれ二匹ずつが入ってあなたのもとに行き,命を長らえさせる。21 そしてあなたは,食べられるあらゆる食物を自分のために取りなさい。それをあなたのもとに集めなければならない。それはあなたと彼らのための食物となる」。

    22 それでノアはすべて神から命じられたとおりにしていった。まさにそのとおりに行なった。

2008/02/20/ 19:57 聖書 創世記 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP  

  • 聖書 創世記 5章

    5 これがアダムの歴史の書である。神はアダムを創造した日に,これを神に似た様にお造りになった。2 男性と女性にこれを創造された。そののち[神]は彼らを祝福し,その創造された日に彼らの名を“人”と呼ばれた。

    3 そしてアダムは百三十年のあいだ生き,そののち自分に似た,自分の像どおりの子の父となり,その名をセツと呼んだ。4 そして,セツの父となった後のアダムの日数は八百年になった。その間に彼は息子や娘たちの父となった。5 それで,アダムの生きた日数は全部で九百三十年となり,こうして彼は死んだ。

    6 そしてセツは百五年のあいだ生き,そののちエノシュの父となった。7 そして,エノシュの父となった後セツは八百七年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。8 それで,セツの日数は全部で九百十二年となり,こうして彼は死んだ。

    9 そしてエノシュは九十年のあいだ生き,そののちケナンの父となった。10 そして,ケナンの父となった後エノシュは八百十五年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。11 それで,エノシュの日数は全部で九百五年となり,こうして彼は死んだ。

    12 そしてケナンは七十年のあいだ生き,そののちマハラレルの父となった。13 そして,マハラレルの父となった後ケナンは八百四十年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。14 それで,ケナンの日数は全部で九百十年となり,こうして彼は死んだ。

    15 そしてマハラレルは六十五年のあいだ生き,そののちヤレドの父となった。16 そして,ヤレドの父となった後マハラレルは八百三十年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。17 それで,マハラレルの日数は全部で八百九十五年となり,こうして彼は死んだ。

    18 そしてヤレドは百六十二年のあいだ生き,そののちエノクの父となった。19 そして,エノクの父となった後ヤレドは八百年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。20 それで,ヤレドの日数は全部で九百六十二年となり,こうして彼は死んだ。

    21 そしてエノクは六十五年のあいだ生き,そののちメトセラの父となった。22 そして,メトセラの父となった後,エノクは三百年のあいだ[まことの]神と共に歩みつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。23 それで,エノクの日数は全部で三百六十五年となった。24 こうしてエノクは[まことの]神と共に歩みつづけ,そののちいなくなった。神が彼を取られたからである。

    25 そしてメトセラは百八十七年のあいだ生き,そののちレメクの父となった。26 そして,レメクの父となった後メトセラは七百八十二年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。27 それで,メトセラの日数は全部で九百六十九年となり,こうして彼は死んだ。

    28 そしてレメクは百八十二年のあいだ生き,そののちひとりの子の父となった。29 そして彼はその名をノアと呼んで,こう言った。「この者は,エホバがのろわれた地面から来るわたしたちの仕事と手の苦痛からの慰めをもたらしてくれるだろう」。30 そして,ノアの父となった後レメクは五百九十五年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。31 それで,レメクの日数は全部で七百七十七年となり,こうして彼は死んだ。

    32 そしてノアは五百歳になった。そののちノアはセム,ハム,ヤペテの父となった。

2008/02/20/ 19:55 聖書 創世記 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP  

  • 聖書 創世記 4章

    4 さて,アダムはその妻エバと交わりを持ち,彼女は妊娠した。やがて彼女はカインを産んで,こう言った。「わたしはエホバの助けでひとりの男子を産み出した」。2 後に彼女は再び子を産んだ。彼の兄弟アベルである。

    そしてアベルは羊を飼う者となり,カインのほうは地面を耕す者となった。3 そしてしばらくたってからのこと,カインは地の実りの中から幾らかをエホバへの捧げ物として携えて来た。4 一方アベルのほうも,自分の羊の群れの初子の中から,その脂ののったところを携えて来た。さて,エホバはアベルとその捧げ物とを好意をもって見ておられたが,5 カインとその捧げ物とは少しも好意をもってご覧にならなかった。するとカインは非常な怒りに燃え,その顔色は沈んでいった。6 それに対しエホバはカインにこう言われた。「なぜあなたは怒りに燃えているのか。なぜあなたの顔色は沈んでいるのか。7 善いことを行なうようになれば,高められるのではないか。しかし,善いことを行なうようにならなければ,罪が入口にうずくまっており,それが慕い求めているのはあなたである。あなたはそれを制するだろうか」。

    8 その後カインは自分の兄弟アベルに言った,[「さあ野に行こう」。] そして,ふたりが野にいたときに,カインは自分の兄弟アベルに襲いかかってこれを殺した。9 後にエホバはカインに言われた,「あなたの兄弟アベルはどこにいるのか」。すると彼は言った,「知りません。わたしは自分の兄弟の番人なのでしょうか」。10 それに対して[神]は言われた,「あなたは何をしたのか。聴け! あなたの兄弟の血がわたしに向かって地面から叫んでいる。11 そして今,あなたはのろわれて地面から追われている。それは口を開いてあなたの兄弟の血をあなたの手から受けた。12 あなたが地面を耕しても,それは自分の力をあなたに返し与えはしないであろう。あなたは地にあってさすらい人,また逃亡者となる」。13 これに対しカインはエホバに言った,「わたしのとがに対する処罰は大きくて負いきれません。14 いま,あなたはこの日にわたしを地の表からまさに追い立てておられ,わたしはみ顔から隠されるのです。わたしは地にあってさすらい人また逃亡者とならねばならず,だれでもわたしを見つける者はきっとわたしを殺すでしょう」。15 それに対しエホバは彼に言われた,「そのゆえに,だれでもカインを殺す者は七倍の復しゅうを受けることになる」。

    それでエホバはカインのために一つのしるしを設け,彼を見つける者がだれも彼を討つことのないようにされた。16 こうしてカインはエホバの顔から離れて行き,エデンの東方の“逃亡”の地に住みついた。

    17 後にカインはその妻と交わりを持ち,彼女は妊娠してエノクを産んだ。それから彼は都市の建設に取りかかり,その都市の名を息子エノクの名で呼んだ。18 その後エノクにイラドが生まれた。そしてイラドはメフヤエルの父となり,メフヤエルはメトシャエルの父となり,メトシャエルはレメクの父となった。

    19 そしてレメクは自分のために二人の妻をめとった。第一の者の名はアダといい,第二の者の名はチラといった。20 やがてアダはヤバルを産んだ。彼は,天幕に住んで畜類を飼う者の始祖となった。21 そしてその兄弟の名はユバルといった。彼は,すべてたて琴と笛を扱う者の始祖となった。22 一方チラのほうもトバル・カインを産んだ。これは銅と鉄のあらゆる道具を鍛造する者であった。そしてトバル・カインの姉妹はナアマといった。23 そこでレメクは自分の妻アダとチラのためにこの言葉をまとめた。

    「レメクの妻たち,わたしの声を聞け。
    わたしのことばに耳を向けよ。
    わたしは人を殺した,わたしに負わせた傷のゆえに。
    そうだ,若者を,わたしに加えた殴打のゆえに。

    24 カインについて七倍の復しゅうがあるなら,
    レメクについては七十と七倍」。

    25 それからアダムは再び妻と交わりを持ち,それによって彼女は男の子を産み,その名をセツと呼んだ。彼女の言うところでは,「カインがアベルを殺したので,神はその代わりに別の胤を立ててくださった」からであった。26 そして,セツにも男の子が生まれて,彼はその名をエノシュと呼んだ。そのときエホバの名を呼び求めることが始まった。

2008/02/20/ 19:53 聖書 創世記 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP  

  • 聖書 創世記 3章

    3 さて,エホバ神が造られた野のすべての野獣のうち蛇が最も用心深かった。それで[蛇]が女にこう言いはじめた。「あなた方は園のすべての木からは食べてはならない,と神が言われたのは本当ですか」。2 それに対して女は蛇に言った,「園の木の実をわたしたちは食べてよいのです。3 でも,園の真ん中にある木の実を[食べること]について,神は,『あなた方はそれから食べてはならない。いや,それに触れてもならない。あなた方が死ぬことのないためだ』と言われました」。4 それに対して蛇は女に言った,「あなた方は決して死ぬようなことはありません。5 その[木]から食べる日には,あなた方の目が必ず開け,あなた方が必ず神のようになって善悪を知るようになることを,神は知っているのです」。

    6 そこで女は見て,その木が食物として良く,目に慕わしいものであるのを知った。たしかに,その木は眺めて好ましいものであった。それで彼女はその実を取って食べはじめた。その後,共にいたときに夫にも与え,彼もそれを食べはじめた。7 すると,その二人の目は開け,ふたりは自分たちが裸であることに気づくようになった。そのため,彼らはいちじくの葉をつづり合わせて自分たちのために腰覆いを作った。

    8 後に,日のそよ風のころに園の中を歩かれるエホバ神の声が聞こえ,人とその妻はエホバ神の顔を避けて園の木々の間に隠れようとした。9 それでエホバ神は人に呼びかけて,「あなたはどこにいるのか」と繰り返し言われた。10 ついに彼は言った,「あなたの声が園の中で聞こえました。ですが,自分が裸なので怖くなり,そのために身を隠したのです」。11 それに対して[神]は言われた,「あなたが裸であると,だれがあなたに告げたのか。食べてはいけないとわたしが命じた木からあなたは食べたのか」。12 すると人はさらに言った,「わたしと一緒にいるようにと与えてくださった女,その女がその木から[実を]くれたので,わたしは食べました」。13 そこでエホバ神は女に言われた,「あなたがしたこの事はどういうことなのか」。これに対して女は言った,「蛇です,それがわたしを欺いたので,そのためにわたしは食べたのです」。

    14 それからエホバ神は蛇に言われた,「この事を行なったゆえに,お前はすべての家畜のうち,また野のすべての野獣のうちののろわれたものである。お前は腹ばいになって進み,命の日のかぎり塵がお前の食らうところとなろう。15 そしてわたしは,お前と女との間,またお前の胤と女の胤との間に敵意を置く。彼はお前の頭を砕き,お前は彼のかかとを砕くであろう」。

    16 女に対してはこう言われた。「わたしはあなたの妊娠の苦痛を大いに増す。あなたは産みの苦しみをもって子を産む。あなたが慕い求めるのはあなたの夫であり,彼はあなたを支配するであろう」。

    17 また,アダムに対してこう言われた。「あなたが妻の声に従い,わたしが命じて,『それから食べてはならない』と言っておいたその木から食べるようになったため,地面はあなたのゆえにのろわれた。あなたは,命の日のかぎり,その産物を苦痛のうちに食べるであろう。18 そして,それはいばらとあざみをあなたのために生えさせ,あなたは野の草木を食べなければならない。19 あなたは顔に汗してパンを食べ,ついには地面に帰る。あなたはそこから取られたからである。あなたは塵だから塵に帰る」。

    20 この後,アダムは自分の妻をエバと名づけた。彼女は生きているすべての者の母となるからであった。21 それからエホバ神は,アダムとその妻のために皮の長い衣を作って,ふたりにお着せになった。22 次いでエホバ神はこう言われた。「さあ,人は善悪を知る点でわたしたちのひとりのようになった。今,彼が手を出してまさに命の木からも[実を]取って食べ,定めのない時まで生きることのないように―」。23 そうしてエホバ神は彼をエデンの園から出し,彼が取られたその地面を耕させた。24 こうして[神]は人を追い出し,エデンの園の東にケルブたちと自ら回転しつづける剣の燃える刃とを配置して命の木への道を守らせた。

2008/02/20/ 19:44 聖書 創世記 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP  

  • 聖書 創世記 2章

    2 こうして天と地およびその全軍は完成した。2 そして,七日目までに神はその行なわれた業を完了し,次いで七日目に,行なわれたすべての業を休まれた。3 それから神は七日目を祝福してそれを神聖にされた。その[日]に,造るために神が創造を行なったそのすべての業を休んでおられるのである。

    4 これは,天と地が創造されたとき,エホバ神が地と天を造られた日におけるその歴史である。

    5 さて,野の茂みはまだ地に見られず,野の草木はまだ生え出ていなかった。エホバ神は地に雨を降らせておらず,地面を耕す人もいなかったからである。6 ただ,霧が地から立ち上って地の全面を潤していた。

    7 それからエホバ神は地面の塵で人を形造り,その鼻孔に命の息を吹き入れられた。すると人は生きた魂になった。8 さらに,エホバ神はエデンに,その東のほうに園を設け,ご自分が形造った人をそこに置かれた。9 そうしてエホバ神は,見て好ましく食物として良いあらゆる木を地面から生えさせ,また園の真ん中に命の木を,そして善悪の知識の木を[生えさせた]。

    10 さて,川がエデンから発していて園を潤し,そこから分かれ出て,いわば四つの頭となった。11 第一のものの名はピションという。それはハビラの全土を巡るもので,そこには金がある。12 そしてその地の金は良質である。そこにはブデリウム樹脂やしまめのうもある。13 また第二の川の名はギホンという。それはクシュの全土を巡るものである。14 また,第三の川の名はヒデケルという。それはアッシリアの東を行くものである。そして,第四の川はユーフラテスである。

    15 それからエホバ神は人を取ってエデンの園に住ませ,それを耕させ,またその世話をさせた。16 また,エホバ神は人に命令を与えてこう言われた。「園のすべての木から,あなたは満ち足りるまで食べてよい。17 しかし,善悪の知識の木については,あなたはそれから食べてはならない。それから食べる日にあなたは必ず死ぬからである」。

    18 次いでエホバ神は言われた,「人が独りのままでいるのは良くない。わたしは彼のために,彼を補うものとなる助け手を造ろう」。19 さて,エホバ神は野のあらゆる野獣と天のあらゆる飛ぶ生き物を地面から形造っておられたが,人がそれぞれを何と呼ぶかを見るため,それらを彼のところに連れて来られるようになった。そして,人がそれを,すなわちそれぞれの生きた魂をどのように呼んでも,それがすべてその名となった。20 それで人は,すべての家畜と天の飛ぶ生き物と野のあらゆる野獣に名を付けていたが,人のためには,これを補うものとなる助け手は見いだされなかった。21 そこでエホバ神は深い眠りを人に臨ませ,彼が眠っている間に,そのあばら骨の一つを取り,次いでそこの肉をふさがれた。22 それからエホバ神は,人から取ったあばら骨を女に造り上げ,それを人のところに連れて来られた。

    23 すると人は言った,
    「これこそついにわたしの骨の骨,
    わたしの肉の肉。
    これは“女”と呼ばれよう。
    男から取られたのだから」。

    24 それゆえに,男はその父と母を離れて自分の妻に堅く付き,ふたりは一体となるのである。25 そしてそのふたりは,すなわち人もその妻も共に裸のままであったが,それでも恥ずかしくは思わなかった。

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  • 聖書 創世記 1章

    1 初めに神は天と地を創造された。

    2 さて,地は形がなく,荒漠としていて,闇が水の深みの表にあった。そして,神の活動する力が水の表を行きめぐっていた。

    3 それから神は言われた,「光が生じるように」。すると光があるようになった。4 そののち神は光を良いとご覧になった。そして神は光と闇との区分を設けられた。5 そして神は光を“昼”と呼ぶことにし,闇のほうを“夜”と呼ばれた。こうして夕となり,朝となった。一日目である。

    6 次いで神は言われた,「水の間に大空が生じ,水と水との間に区分ができるように」。7 そうして神は大空を造り,大空の下に来る水と大空の上方に来る水とを区分してゆかれた。そしてそのようになった。8 そして神は大空を“天”と呼ぶことにされた。こうして夕となり,朝となった。二日目である。

    9 次いで神は言われた,「天の下の水は一つの場所に集められて乾いた陸地が現われるように」。するとそのようになった。10 そして神は乾いた陸地を“地”と呼ぶことにし,水の集まったところを“海”と呼ばれた。さらに神は[それを]良いとご覧になった。11 次いで神は言われた,「地は草を,種を結ぶ草木を,種が中にある果実をその種類にしたがって産する果実の木を,地の上に生え出させるように」。するとそのようになった。12 そして地は草を,その種類にしたがって種を結ぶ草木と果実を産する木,その種類にしたがって種が中にあるものを出すようになった。それから神は[それを]良いとご覧になった。13 こうして夕となり,朝となった。三日目である。

    14 次いで神は言われた,「天の大空に光体が生じて昼と夜とを区分するように。それらはしるしとなり,季節のため,また日と年のためのものとなる。15 そしてそれらは天の大空にあって光体となり,地の上を照らすことになる」。するとそのようになった。16 そして神は二つの大きな光体を,すなわち大きいほうの光体は昼を支配させるため,小さいほうの光体は夜を支配させるために造ってゆかれ,また星をも[同じようにされた]。17 こうして神はそれらを天の大空に置いて地の上を照らさせ,18 昼と夜とを支配させ,光と闇とを区分させた。それから神は[それを]良いとご覧になった。19 こうして夕となり,朝となった。四日目である。

    20 次いで神は言われた,「水は生きた魂の群れを群がり出させ,飛ぶ生き物が地の上を,天の大空の表を飛ぶように」。21 そうして神は大きな海の巨獣と動き回るあらゆる生きた魂,すなわち水がその種類にしたがって群がり出させるもの,また翼のあるあらゆる飛ぶ生き物をその種類にしたがって創造してゆかれた。そして神は[それを]良いとご覧になった。22 そこで神はそれらを祝福して言われた,「子を生んで多くなり,もろもろの海の水に満ちよ。そして,飛ぶ生き物は地に多くなれ」。23 こうして夕となり,朝となった。五日目である。

    24 次いで神は言われた,「地は生きた魂をその種類にしたがい,家畜と動く生き物と地の野獣をその種類にしたがって出すように」。するとそのようになった。25 そして神は,地の野獣をその種類にしたがい,家畜をその種類にしたがい,地面のあらゆる動く生き物をその種類にしたがって造ってゆかれた。そして神は[それを]良いとご覧になった。

    26 次いで神は言われた,「わたしたちの像に,わたしたちと似た様に人を造り,彼らに海の魚と天の飛ぶ生き物と家畜と全地と地の上を動くあらゆる動く生き物を服従させよう」。27 そうして神は人をご自分の像に創造してゆき,神の像にこれを創造された。男性と女性にこれを創造された。28 さらに,神は彼らを祝福し,神は彼らに言われた,「子を生んで多くなり,地に満ちて,それを従わせよ。そして,海の魚と天の飛ぶ生き物と地の上を動くあらゆる生き物を服従させよ」。

    29 次いで神は言われた,「さあ,わたしは,全地の表にあって種を結ぶすべての草木と,種を結ぶ木の実のあるあらゆる木をあなた方に与えた。あなた方のためにそれが食物となるように。30 そして,地のあらゆる野獣と,天のあらゆる飛ぶ生き物と,地の上を動き,その内に魂としての命を持つすべてのものに,あらゆる緑の草木を食物として与えた」。そしてそのようになった。

    31 そののち神は自分の造ったすべてのものをご覧になったが,見よ,[それは]非常に良かった。そして夕となり,朝となった。六日目である。

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