花の舞

ケ・セラ・セラ

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  • はな83


    第31話 辛抱強く聞く姿勢

     あなたは、たちの悪い病気やがんにかかっているのではないかと、心配したことはありませんか。うつ病にかかると、病気のことが心配になり、医師に何度も検査してもらっても納得できません。不治の病にかかっていると思い込みます。これは「心気妄想」といい、お年寄りのうつ病の患者さんによくみられます。自分がぼけていないのに、認知症にかかっていると確信するのもこれに入ります。

     お年寄りのうつ病ではこのほか、「罪業妄想」と「貧困妄想」があります。

     罪業妄想は、自分が周囲の人に迷惑をかけてもいないのに、自分が悪いことをしたという気持ちが強くなって「天罰がくだる」などという考えに支配されます。

     貧困妄想は、貧しくないのに、自分は治療費も払えず、治療を受けられないと主張して入院治療を拒んだりします。

     これらは、お年寄りのうつ病で生じやすい三大妄想と言われています。このような時は、存在しないものが見えたり聞こえたりする症状(幻覚)も起こりやすいようです。不安、焦り、死にたいという気持ちが強くなりがちなので、適切な治療が望まれます。

     一般的に幻覚や妄想に対して、最初は頭から否定もせず肯定もせず、心配や悩みを辛抱強く聞くという姿勢が大事です。そして、速やかに精神科医に相談して、適切な治療につなげることです。

     次回は「うつ病の早期発見」について。(大阪市立大大学院医学研究科講師・神経精神医学、橋本博史)

    毎日新聞 2007年11月3日 大阪朝刊



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2008/03/12/ 22:20 うつ病 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP  

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