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Author:maihim





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うつ病Entry.

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  • ち5


    第30話 パニック障害との関連

    あなたは、急に胸がドキドキして息が吸い足りなくなり、もう死ぬのではないかという不安発作に襲われたことはありませんか。一生に一度くらい、このような経験をすることが誰にでもあるかもしれません。しかし、心臓に病気がないのに、何の前ぶれもなくこのようなパニック発作を繰り返して、また発作が起こるのではないかと心配(予期不安)し、日常生活に支障をきたすようになると、「パニック障害」と診断されます。

     動悸(どうき)、発汗、窒息感、めまいなどの身体症状や「もう死んでしまうのではないか」などという恐怖感が10分ぐらいで最高に達し、その後は軽減していきます。パニック障害は一生の間に2〜3%の人がかかると言われています。発作の回数が増えると、一人で外出することや電車や車などを利用することも怖くなり、これらを避けるようになります(広場恐怖)。

     ひどくなると、日常生活に大きな支障をきたし、持続すると、うつ状態に陥り、うつ病を発症します。

     この場合、パニック障害の治療が優先されます。広場恐怖などが改善されて、正常な日常生活が戻れば、うつ状態も改善していきます。一方、パニック障害に先立ってうつ病を発症する場合も少なくありません。この場合はまず、うつ病の治療が優先されます。

     パニック障害とうつ病は密接に関連しています。パニック障害と疑われるような場合は、専門医の診察を早期に受けることをお勧めします。

     次回は「お年寄りのうつと妄想」について。(大阪市立大大学院医学研究科非常勤講師・神経精神医学、丹比荘病院副院長、池谷俊哉)

    毎日新聞 2007年10月27日 大阪朝刊



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2008/03/11/ 08:46 うつ病 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP  

  • ち4


    第29話 季節性感情障害

    毎年、冬が近づくと気分が落ち込み、体調が悪くなる。しかし、春から夏にかけて自然に回復する。あなたはこのような経験をしたことがありますか。

     秋から冬にかけて日照時間が短くなる季節に繰り返して生じるうつ病があります。「冬季うつ病」とか「季節性感情障害」と言われています。

     冬季うつ病の特徴は20・30代の女性に多く、焦燥感や不安感に襲われるとともに、活動性が低下し、体の不調を訴えたり、冬場は一日中眠気が取れず、無気力になり、甘いものを過剰に食べたりして体重が増加します。これがきっかけで過食症になる女性もいます。

     冬季うつ病は春ごろに自然に回復するため、医師に相談せずにそのまま過ごす人も多いようです。この病気は冬季の日照時間の減少で脳内ホルモンの分泌に変調をきたすために生じると考えられています。この予防には、毎日早く起きて規則正しい生活のリズムを守り、日中は日当たりの良い場所で過ごすことが勧められます。日光浴で、メラトニンやセロトニンなどの睡眠に関係する脳内ホルモンが安定すると考えられています。

     その他、ビタミンB12は光に対する感受性を高めると考えられているため、魚介類や卵・乳製品、レバーなどビタミンB12を多く含む食品の摂取も効果があると言われています。毎年、冬季にうつになる人は精神科で受診することをお勧めします。治療法としては光療法や薬物療法があります。

     次回は「パニックとうつ」について。(大阪市立大大学院医学研究科講師・神経精神医学、松井徳造)

    毎日新聞 2007年10月20日 大阪朝刊



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2008/03/11/ 08:37 うつ病 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP  

  • ち3


    第28話 時間かけて向き合って

     「疲れを知らない子供のように……」と、子供は元気でうつにはならないとされていたのは過去のことです。

     子供の場合、不登校や引きこもり、不食や拒食、過食などの行動面の異常が目立って、うつ病はあまり注目されていませんでした。しかし、最近のある調査で小・中学生にもうつ病があり、思春期以前の子供の1〜3%、思春期の子供の3〜9%がうつ病の疑いがあると推測されています。落ち込んだ気分や内面を大人のように表現できないことが多く、身体症状や行動面に表れることが多いようです。

     身体症状として、食欲低下と体重減少、頭痛や腹痛、吐き気やめまい、行動面では無口で不機嫌、イライラ、学業成績の低下、不登校や引きこもりなどを示します。この他、大人では女性に多いが、子供では男児にも多い▽家族環境の影響を受けやすい▽治りやすいが再発もしやすい▽気分の落ち込みよりも不安や不機嫌などが目立つ、などが指摘されています。

     もし、子供に元気がない▽イライラしている▽よく泣く、などの落ち込んだ様子が続き、眠りが浅い▽頭痛や腹痛などの体の不調を伴う▽好きなことを楽しめずに面倒に感じる▽食欲の低下▽すぐに疲れる▽登校しづらい、などの様子があるようなら、うつ状態にあるかもしれません。

     叱咤(しった)激励を避けて休養を促し、何か悩み事を抱えていないかをやさしく尋ねたりして、時間をかけて子供と向き合う方が良いでしょう。それでもうつ状態が続くようであれば、スクールカウンセラーや精神科医に相談してみましょう。

     次回は「冬季とうつ」について。(大阪市立大大学院医学研究科講師・神経精神医学、宮脇大)

    毎日新聞 2007年10月13日 大阪朝刊



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2008/03/11/ 08:25 うつ病 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP  

  • ち2


    第27話 脳卒中との関係

    脳出血や脳梗塞(こうそく)などの脳血管障害(脳卒中)の後にうつ状態になることは古くから知られています。元気がなくなって何をするのも面倒になり、身体機能の回復に支障をきたします。

     最近の研究では、脳卒中患者の約20〜40%がうつ病を発症することが分かっています。肢体のまひや言語障害による絶望感や将来への不安などの心理的反応だけでなく、脳卒中による脳の機能低下が直接うつ病の発症と関係しているようです。

     脳部位との関係では、前頭葉の左側の梗塞でうつ病を生じやすいとされていましたが、右側でも生じやすく、見解は一致していません。脳のMRI検査の普及で、本人に自覚症状のない潜在性脳梗塞も発見できるようになりました。そこで、高齢者の中でうつ病がある人とない人のMRI検査結果を比べて、うつ病の人には潜在性脳梗塞が高率にみられることが分かってきました。

     自覚症状がなく脳血管病変を伴ううつ病と、梗塞後のうつ病をまとめて「血管性うつ病」と言います。知らないうちに小さな脳梗塞があちこちにできて、神経細胞へ酸素や栄養をうまく送れなくなり、思考や感情の働きが鈍り、不眠や無気力、集中力の低下をきたし、うつ状態を経て、うつ病に移行するのです。一般のうつ病と比べて、いらいら感や焦りや自分を責めることが少なく、考えがなかなか進まず、反応がとても悪く、判断力が鈍るなどの特徴がみられます。

     脳卒中の予防には、塩分を控えて高血圧を防ぐことや喫煙、大量飲酒、運動不足、肥満などの生活習慣を改め、生活習慣病にならないことです。次回は「子供のうつ」について。(大阪市立大大学院医学研究科講師・神経精神医学、橋本博史)

    毎日新聞 2007年10月6日 大阪朝刊



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2008/03/11/ 08:19 うつ病 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP  

  • ち1


    第26話 高血圧症と密接に関連

    あなたの血圧は正常ですか。高血圧症は生活習慣病の中で多い病気です。安静時の収縮期血圧(上の血圧)が平均140ミリHg以上か、安静時の拡張期血圧(下の血圧)が平均90ミリHg以上、またはその両方の場合を高血圧症と定義しています。正常域は上の血圧が平均130ミリHg以下、下の血圧が平均85ミリHg以下です。

     高血圧症の85〜90%は本態性高血圧症といい、原因不明です。肥満やストレス、喫煙、過飲酒、塩分の取り過ぎなどが高血圧症の発症に関係しています。

     ストレスは血圧を一時的に上昇させます。「白衣高血圧」では、正常な血圧の人が診察室に入るだけで血圧が上昇します。そして、長期に持続的にストレスにさらされると、血圧は上昇します。

     高血圧症では頭痛、鼻血、めまいなどの症状が出ますが、むしろ症状が表れない場合が多く、あまり気づきません。治療しないでおくと、若いうちに心不全、心臓発作、突発性心臓死などの心疾患や腎不全、脳卒中を起こすリスクが高くなります。

     最近の研究では、うつ病にもなりやすいことが分かっています。一方、うつ病にかかると、高血圧症を発症するリスクを高めるというデータもあります。

     このように、うつと高血圧症は密接に関連しています。高血圧症の治療を受けていて血圧が安定しない場合には、うつ症状の存在を疑い、専門家に診てもらいましょう。うつ状態であれば、高血圧症の治療もうまくいきません。次回は「脳卒中とうつ」について。(大阪市立大大学院医学研究科講師・神経精神医学、松永寿人)

    毎日新聞 2007年9月29日 大阪朝刊



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2008/03/11/ 08:13 うつ病 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP  

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